2022.05.24 IoTで犬猫や飼い主支援の「ペットテック」コロナ下での「癒し」も後押し
イヌパシー・カラー
IoTなどでペットの飼い主を支援する「ペットテック」。利用者は飼い主だけでなく、獣医師など専門家も含まれ、端末でセンシングしたバイタルのデータが活用される。例えば、ペットフードメーカーで犬の嗜好性の研究に活用されたり、大学で行動学の研究に用いられたりする。人間のように言葉で訴えることができない動物の「本音」がわかれば、それをヒントに開発や研究ができる。
世界的に注目されるこうした端末は、日本ではまだ馴染みが薄いが、次第に広がりつつある。スタートアップ、ラングレスは、犬用の首輪型ウエアラブル端末「イヌパシー・カラー」を発売、愛犬たちの心の状態を、心拍数に合わせ変動する光の色で可視化。「リラックス」「ハッピー」「ストレス」といった分類ができる。
テレワークで在宅時間が増え、ペットと接する機会が増加、コロナ禍での癒やしを求めることもあり、ペットを飼い始める人が増加。またペットの健康への関心も高いと経産省は分析する。AI活用での飼い主とペットのコミュニケーションプラットフォームなどが広がりつつあると、調査会社・富士経済も指摘している。
(25日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)