2022.06.24 「スマホ同様」になる自動車生産「脱ケイレツ」市場取り込むOKIグループ

設けられた「eモビリティテストセンター」=群馬県伊勢崎市

 普及が進むEVでは、車体構造がシンプル化する。従来のような、完成車メーカーを頂点にしたピラミッド型の「系列」ではなく、技術や製品を持つ企業の新規参入が拡大するとみられる。いわば、縦系列ではなく、横の水平分業が進み、「スマホやパソコンのように組み上げられる」(電子部品大手)イメージだ。

 こうした中、車載の電子機器・装置は多様化し、1台あたりの搭載数も増加。さらに大型化や高度化が進む。

 そこで、OKIグループのOKIエンジニアリング(OEG)は、EVやADAS(先進運転支援システム)などを想定し、車載部品の信頼性試験サービスを大幅に拡充した「eモビリティテストセンター」を、群馬県伊勢崎市に設けた。試験サービスごとのCO₂排出量を開示するといったサービスも手掛ける。

 テック系のベンチャー、スタートアップなどファブレスにも対応する。100年に1度の自動車業界の変革は、脱系列など、さまざまな新市場を生み出しつつある。
(27日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報予定です)