2022.07.11 KKテクノロジーズが撮影用照明市場に参入冷却ファンなくし静音設計のLED発売

撮影用LED照明「雷電」

 電解コンデンサーレスの長寿命LED電球の開発で知られるKKテクノロジーズ(東京都小金井市)が、テレビ番組の撮影現場などで使われる撮影用照明市場に参入する。「雷電」として、独自の放熱設計を施し冷却ファンを無くした撮影用LED照明を今月発売した。

 雷電は、静音性を重視して冷却ファンを取り除いている。スタジオ撮影などでは微細な音も拾ってしまうからだ。熱伝導の高い素材を厳選し、ファンがなくてもしっかり放熱できる設計を施した。

 同時に、10年保証を実現したLED電球「タフらいと101」や、火の色の再現を目指したLED電球など、これまでKKが開発してきた高耐久や高演色などを備えたLED照明の技術やノウハウを詰め込んでいる。色温度は2200Kから6200K、明るさは7500ルーメンから9500ルーメンまで対応し、Wi-Fi接続による付属リモコンで簡単に調光調色できるようにした。

 素早い修理体制の確立も差別化として目指した。加賀谷史央社長は「これまでは海外メーカーの製品が多く、壊れた際の修理に時間がかかっていた」と指摘。「当社は日本のメーカー。補修部品をそろえ、素早く対応できるようにしている」と強調する。

 雷電はシリーズ第2弾として、来年にも新製品を発売する予定。雷電シリーズのラインアップを増やし、2025年までに雷電シリーズで年間1億円の売り上げを目指す。

(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)