2022.08.02 猛暑でもロボットがドリンクなど移動販売 千葉・幕張新都心で実証実験 京セラ子会社
実証実験で自動走行するロボット
物流のラストワンマイルの人手不足や、地域によっては「買い物難民」なども課題になり、配送ロボットが実証などで活用され始めている。ただ、通常は小型のものが歩道を走る。
そうした中、コンパクトな車程度の大きさのロボットが車道を自動走行し、しかも、移動販売も手掛ける実証実験が、千葉・幕張で始まった。国内で初の取り組みという。実証は10日までの予定。
進めているのは、京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステム(KCCS)。冷蔵機能を備えた無人自動走行ロボを使い、暑い時期に特にニーズのある冷たいドリンクやゼリーなどを、公園・マンション・高齢者向け住宅などで巡回して販売する。
ロボットは、LiDARやセンサーなども活用して、実装に向けて取り組みが進んでいる。今回の実証は「幕張新都心モビリティコンソーシアム」を運営する千葉市の支援を受けて実施するもの。KCCSは今後も、自治体や協力事業者と連携し、地域のニーズや課題に即したサービスの実証を続ける。
ロボットの時速は最速15キロと少しゆったり目だが、同社はかねて、地域の住民らに親しんでもらえるよう、ラッピングなどの工夫もしている。
おりから猛暑の中、水モノなど重量物の買い物は一層おっくうなだけに、こうした移動販売への関心も高いようだ。
(3日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)