ホタルクスが4年ぶりにLEDデスクライトを刷新し、眠気を抑えて集中力を高められる新製品を9月1日に発売する。山形大学との共同実験で効果を示すエビデンスもそろえた。女性視点のデザインも盛り込んだ新製品で、市場シェアの拡大を狙う。

　新しいLEDデスクライトは、眠くなりにくいLED光の波長に注目した製品。眠気を誘うメラトニン（睡眠ホルモン）の分泌を抑制する働きがある480ナノメートルをピーク波長とするLED素子を新採用。メラトニンの分泌が抑制されることで作業中の眠気が抑えられ、集中力の向上が期待できる。

　コロナ禍で在宅勤務が増え、パソコン（PC）作業が増えていることに対応する狙いがある。同時に、集中力が切れがちな子どもが使うのに効果的なデスクライトとして開発した。

　山形大と共同で5日間にわたる実験を実施。実験に参加した学生の主観評価では「集中力が上がった」との回答が、従来品の25%に対して新製品では75%と大幅に増加。5日目に行った集中力が鍵を握るテストでも平均誤答数が従来品の約3分の1に減少するなどのデータが得られた。

　カラーはブラックとホワイトの2色展開で、明るさは680ルーメン。マット調でシンプルにし、操作部には凹凸を付けた。価格は税別9000円前後を想定。年間1万台の販売を目指す。ホタルクスは、集中力アップを訴求するエビデンスを武器に、現在10%弱のシェア拡大を狙っていく。
（25日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します）