各年齢層をターゲットに、長引くコロナ禍での健康管理やマッサージ、トレーニング機器の販売が家電量販店で堅調だ。

　ヤマダデンキLABI1 ライフセレクト高崎（群馬県高崎市）では、スマートフォンと連携する体組成計の販売が好調だ。その場で体重や体脂肪率など体のデータを把握するだけでなく、日々の計測結果を記録でき、健康管理に役立つ。家族間でも共有して使える。購入していく来店客は30代が多い。

　健康器具を体験できるコーナーは土・日曜の利用客が多い。マッサージチェアなどが置いてあるリラクゼーションコーナーの照明は暗くするなど、売り場によって明るさを調節することで、自宅での使用シーンに近い環境作りに努めている。こうした機器は「試せる」ことが重要なポイントで、ネット通販との差別化につなげている。

　ヨドバシカメラマルチメディア仙台（仙台市宮城野区）では、乾燥シーズンやコロナ感染防止から、空気清浄機に加湿機能が付いた商品の動きが目立つ。年配者を中心に足を鍛える「SIXPAD Foot Fit」も人気が出ている。

　エディオン豊田本店（愛知県豊田市）では、家で運動不足を解消する手軽なトレーニング機器が堅調な売れ行き。30〜40代の家族が購入する専業メーカーの売れ筋機種は売価3万〜5万円クラス。高額のマッサージチェアは高齢者がヘルスケア商品として購入し、買い替え需要も見られる。
（22日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します）