2023.01.18 自動運転、安全や車内の過ごし方を提案 CESで各社

GAFAMもモビリティー関連に取り組む

 普及を見据えた段階に入ってきた自動運転や、宅配ロボットのような自律走行のロボティクス。米ラスベガスであった「CES2023」では、それらもトレンドの一つだった。電動化同様に、ここでも自動車メーカーに加え、電子部品など各社が訴求した。ここでは日系勢の高い存在感を発揮する。

 未来型の電気自動車(EV)の試作車を発表したソニー・ホンダモビリティは、センサー45個を搭載。高度な自動運転にも対応する。「ソニーの画像センシングなど強みを生かす」と展望する。

 京セラはグループで独自のナイトビジョンを紹介。AGCは、遠赤外線カメラを取り付けられるフロントガラスを披露した。いずれも、自動運転などを視野に、安全に資するものだ。

 米クアルコムは、同社のスナップドラゴンのプラットフォームで、最新のソリューションを自動車や部品各社に提供していくと発表。ソフトウエア定義型車両開発をさらに後押しする。

 各社とも、自動運転は織り込んだうえで、その先の付加価値に取り組み始めている。その一環で、車室空間の体験向上をめざす提案も相次ぐ。アウディは、後部座席で仮想現実(VR)コンテンツを楽しめる車室空間を提起した。

 旭化成が披露したのは、ノイズキャンセリングの技術。車内の静粛性を一層高めることで、車内でコンテンツをより楽しめるようにする。トヨタ紡織も、さまざまな自動運転のレベルに対応し、快適に過ごせる空間や、透明ディスプレーを使った表示などを提案した。

 ソニーグループは、現実世界を立体的な空間映像で再現する「空間再現ディスプレイ」の27型プロトタイプを初公開。大画面化することで原寸大表示ができる幅が広がり、医用画像やプロダクトデザインなどをより実在感のある立体映像で再現する。民生も含め様々な展開が見込まれる中で、ソニー・ホンダモビリティのような自動運転車両への搭載も視野にあるようだ。
(19日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)