ネット通販の台頭で店頭販売に付加価値が求められる中、各家電量販店は、家電と生活雑貨をまとめて買える強み、商品を実際に比較し選べる強みを生かして、非家電商品の販売にも力を入れている。コロナ禍で一時、客足が途絶えた訪日外国人に向けても高級品から日用品まで幅広く備えている。

　ヨドバシカメラ新宿西口本店（東京都新宿区）は、時計の人気が高い。特に訪日外国人客は日本製を求める傾向が強い。高級時計の「グランドセイコー」が23日から商品値上げをしたことで、値上げ前には駆け込み需要もあったという。

　ヤマダデンキTecc LIFE SELECT仙台あすと長町店（仙台市太白区）では、家族連れの来店客によるインテリア商品の購入が目立つ。

　高額なソファやベッドのほか雑貨の購入も。新生活のスタートを控え、家電と合わせて家具や雑貨などのセット購入も始まっている。週末を中心に「プレステ5」などのゲーム機やプラモデル、おもちゃ、国産メーカーのブランド時計もよく購入されている。

　上新電機は、模型やラジコンなど玩具を扱うスーパーキッズランド本店（大阪市浪速区）をリニューアルオープン。鉄道模型のTOMIXショールーム―大阪のほか、ミニカーからフィギュア、サバイバルゲーム関連商品と幅広く商品をそろえ、同店店長は「客足が伸びている」と話す。キャラクターグッズなども扱い、さまざまな客層が来店している。

　（31日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します）