小峰無線電機は、高周波同軸コネクターを主力とするコネクターメーカー。最近は、5G通信関連や半導体製造装置分野などでも実績を拡大しており、特に、半導体製造装置向けに高圧・大電流対応のカスタムコネクターの販売が順調に増加している。

　防水コネクターでは、BNCコネクターの防水タイプ「BWシリーズ」が、屋外防水用途などで引き合いが増加。BWシリーズは、BNC完全互換の完全防水タイプで、防水仕様IP67に対応。

　SMA-J完全互換のプッシュオンコネクター「SMA.Pシリーズ」は、従来のSMAコネクターの結合時におけるカップリングの締め付けトルク管理を不要にした簡易結合コネクター。耐振性を向上させており、製造ラインの簡易検査用に採用が進んでいる。

　同社は、複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応アンテナ「QZシリーズ」の高精度タイプの製品ラインアップ拡充に努めている。GNSS向けアクセサリーの製品ラインアップ拡充にも力を入れており、新たに、フルバンドタイプGNSSラインアンプ「1400LAT」（利得20デシベル、防じん／防水性能IP67）、GNSSフルバンド対応2分配器「D2C1400T」（防じん／防水性能IP67）、GNSSフルバンド対応4分配器「D4A1400T」（防じん／防水性能IP67、アンプ内蔵）の開発を完了した。

　QZシリーズは、4周波対応の高精度タイプとして、センチメートル級の測位を可能にするCLAS（センチメーター・レベル・オーギュメンテーション・サービス）に対応した高精度4周波マルチGNSSアンテナ「QZG1256fQ」などを販売開始している。