2023.03.15 【スマートエネルギー総合特集】NextDrive IoEプラットフォーム活用事例を紹介

ゲートウェイ「Atto」

ゲートウェイ「Cube」ゲートウェイ「Cube」

 エネルギー管理とクラウドサービスを開発・提供するNextDriveは「エネルギーの〝つなぐ〟を簡単に」をテーマに、「企業向けのEMS(エネルギーマネジメントシステム)」「分散エネルギーの管理・制御」「太陽光発電設備の管理」の三つのゾーンに分け、新エネ大賞を受賞したIoE(Internet of Energy、エネルギーとインターネットの融合)プラットフォーム活用例とあわせて紹介する。

 IoEプラットフォームは、モバイルアプリの「Ecogenie+」、ゲートウェイの「Atto」または「Cube」、各種システムと連携できる「データ連携API」などで構成する。

 4G LTEのSIMを内蔵したAttoはWi-Fiが届かない環境でもネットワーク通信に対応。Cubeはコンセントに挿すだけで利用できる。センサーなどのデバイスと併用すれば、スマートフォンで電力の可視化が実現できる。

 各種通信プロトコルをサポートし、エンドツーエンドのコネクティビティーをPaaS(Platform as A Service)型で提供、大きなリソースを確保することなく、サービスの成長に応じた拡張も容易で、異なる機器をメーカーにしばられずに統合的に管理できる。

 エネルギーデータを活用する事業者と連携できるようWebAPIを公開しており、高圧スマートメーターBルートでの利用も可能となったことで、産業への提案を強化する。

 ソリューションの一つは、設備監視やエネマネによる脱炭素化・省エネの実現。太陽光の自家消費需要が高まる中、発電・負荷・蓄電などエネルギーの統合的な可視化や設備制御によるエネマネ、DR(デマンドレスポンス)に対応。企業向けEMSをリリースする。

 二つ目は、分散エネルギーの管理・制御。エネルギーの可視化、蓄電池、電動車などを活用したエネマネ、DRを支援し、DER(分散型エネルギー源)、VPP(仮想発電所)、マイクログリッドを創出する。

 三つ目は、太陽光発電設備の管理。「PPAで差分計量したい」「多拠点にある太陽光発電設備を一括管理したい」といった事業者向けに、ゲートウェイ、クラウド、管理画面、APIでの連携を一体的に利用できるサービスを紹介する。

 次世代スマートメーターへの対応も予定しており、さらなるコネクティビティーの拡充に向け、メーカーとの連携を強化していきたい考えだ。