米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは22日（日本時間）、技術者ら向けの恒例の催し「GTCカンファレンス」でオンライン講演のほか、内外メディアとの記者会見に登場。AI関連で、様々な取り組みを発表した。

　特に今回は対話型、生成系（ジェネレーティブ）AIにも焦点が当てられた。チャットGPTなどを踏まえ、「かつてiPhoneが登場したときと同様の革命的瞬間が、AIに到来している」と展望した。

　同社が手掛ける仮想空間向け開発基盤「オムニバース」をクラウド経由で利用できるようにするほか、オムニバースのアップデート、サービスの拡充も発表。生成系AIの機能を提供すると発表した。

　通信大手AT&Tで、AI活用が進むと発表。ここでは「巡回セールスマン問題」とも言われるようなルーティング最適化に対応し、さまざまなサービスで技術者を派遣する業務を効率化できる。また、対話型AIの実装も進む見込みだ。

　さらに、車載関連の分野では、BMWグループがや、中国BYD（比亜迪）との連携の深掘りも示した。

　電波新聞社などとのオンライン会見では「コンピューティングの新しいプラットフォームをつくる」と意欲を示した。

（23日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です）