2023.04.18 次世代ワークスペースを実現 パナソニックHDが大阪・門真市に新オフィス拠点

パナソニックHDの新オフィス拠点(外観)

地域にも開放する1~2階共用スペース。イベント時には観覧席にも使える大階段を設置地域にも開放する1~2階共用スペース。イベント時には観覧席にも使える大階段を設置

3~7階吹き抜けのテラススペース3~7階吹き抜けのテラススペース

 パナソニック ホールディングス、パナソニック オペレーショナルエクセレンスは、西門真地区(大阪府門真市)の玄関口にあたる京阪 西三荘駅前(徒歩1分)に、新しい自社オフィス拠点「Panasonic XC KADOMA(バナソニク・クロスシー カドマ)」を5月8日に開設する。

 開設に先立ち、18日には報道陣に新拠点を公開した。オフィス用途の新拠点開設は、関西地区で30年ぶりという。

 新拠点では、アフターコロナを見据え、地域や環境との共生、新たな働き方を体現できるモデルオフィスとなる。

 7階建て(延べ床面積2万4471平方メートル)で、3~7階がオフィスゾーン、1階・2階が地域や社外にも開放される共用ゾーンとなっている。

 建設に当たり、社員にはどういうオフィスを望んでいるかのアンケートも行い、最大限社員の要望にも配慮した設計となっており、新しい働き方で社員の生産性向上や、ウェルビーイングに配慮し、やりがい、創造性をフルに発揮できる最新の工夫を凝らしたオフィスになる。

 オフィススペースのある5~7階(オフィス部)は1フロア1900平方メートル、3~4階(同)は3600平方メートル。3~4階はフリーアドレス化、大空間化するオフィスに対応したスペースで、フロアMAPに働く社員の顔が表示される位置情報システムを導入、コミュニケーションを図りやすい配慮を行った。

 最大の特長は、3~7階を吹き抜け空間とし、社員が執務エリアとは別に、意見交換やリラックスできる場としてなど、自由に行き来できさまざまなコミュニケーションをとれる「X-TERRACE」を設けた点。

 吹き抜け周りには各階にテラススペースを設け、日光や風など自然が感じられる場所となっており、各所にソファや椅子、テーブルを設置し、使い方は自由。各階はスパイラル階段でつながり、フロアは異なっても自由な交流が図れる工夫を行った。将来的にグループ会社から1700人が入居する予定だ。

 地域に開放される1~2階(X-PLAZA)は、高さ9メートル以上のオープンスペースで、地域や団体などのイベント時には観覧席としても使える大階段を備えている。

 2024年度には郵便局(門真元町郵便局)も入る予定で、飲食、コンビニなど商業施設の誘致も検討している。また24年度には2階デッキと西三荘駅が直結する予定で、交差点の信号待ちがなくなる。