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脱炭素の取り組み競う「チャレンジカップ」開催 環境大臣賞グランプリにNPO法人「田舎のヒロインズ」

各団体が演劇や歌を披露するなどして活動を紹介した各団体が演劇や歌を披露するなどして活動を紹介した

 二酸化炭素の排出削減に日頃から取り組む地域の企業や団体などが活動を競う「脱炭素チャレンジカップ2020」が19日、東京都文京区の東京大学伊藤謝恩ホールで開催された。

 全国から28団体が、ファイナリストとして選出。温暖化という地球規模の課題に対して小さくても地道な活動をプレゼンテーションし、連携を深めた。

 イベントは今年で10回目。初回は東京大学安田講堂で催された。これまでの9年間で数千団体の応募があり、計328団体超がファイナリストとして活動を発表してきた。

 今年は183団体から応募があり書類選考などを経てファイナリストが決まった。プレゼンの審査の結果、農地でソーラーシェアリングなどで発電しRE100化を目指す女性農業者グループ、NPO法人田舎のヒロインズ(熊本県)が最高位の環境大臣賞グランプリに選ばれた。

 プレゼンは4部門に分かれて実施。「学生」に7団体、「ジュニア・キッズ」6団体、「市民」8団体、「企業・自治体」7団体が登場した。

 冒頭、実行委員長を務める小宮山宏・三菱総合研究所理事長があいさつ。世界中で起こる異常気象に触れて「気候変動から気候危機という表現に変わってきた。今が行動する時だ。各地でいろいろな活動をしている方がいるが、よりすぐったファイナリストが集ってくれた」と激励した。

 プレゼンでは、兵庫県立洲本実業高校(兵庫県)で風力や水力発電装置の製作などをしているソフトエネルギー研究ユニットが登場。

 阪神淡路大震災の恩返しをしようと、停電時でも使える風車街路灯を、東日本大震災の被災地の仮設集会所に寄贈する活動を紹介した。長く継続しているといい、発表した生徒は「駅伝のタスキのように後輩たちに伝えていきたい」と締めくくった。

 また、滋賀県の田中建材では、家屋解体現場から出る木材を破砕。加熱アスファルトなどと混合し、木質舗装材として再利用する取り組みを紹介した。

 東京五輪の体操会場などでも導入された注目度の高い技術で、劣化も進みにくく、木質チップの断熱性能でヒートアイランドの抑止につながるという。同社は「小さな会社が、未来の地球の大問題に挑み続けている」と意気込みを語った。