サガミエレクは、車載用インダクターの製品ラインアップを拡充している。デジタルアンプ用をはじめ、ECU用のパワーインダクター、電動化に対応したDC-DCコンバータートランスなど、相次いで新製品を開発している。

　同社は新製品として、「XRJ0754」シリーズを9月初旬にリリースする。新たに開発した金属磁性材料を用いた一体成型・一体構造のインダクターで、業界最高水準の定格電流を達成（2.2マイクロH／13A）。インダクタンスは2.2マイクロH-10マイクロH、外形寸法7.2×7.5×5.4ミリメートル。AEC-Q200対応。

　「PRCG4036C」は、高いノイズ除去性能を持つフェライトビーズ3in1構造のノーマルモードチョーク。フィルター3個を直列化することによりインピーダンスのコントロール・省面積での高次フィルターを簡便に形成することが可能。外形寸法6.0×4.3×3.9ミリメートル、AEC-Q200対応。使用温度範囲マイナス40～プラス150度（自己発熱を含む）。

　限られた面積で高いノイズ除去性能を必要とする各種車載モーターやECU、各種電源に最適。

　車載用DC-DCコンバータートランス「VEC2514B」（面実装）は、過酷な自動車機器の使用環境に耐える高温仕様の150度環境対応。耐電圧（1次側-2次側）もAC2500V／1minuteを実現。類似サイズに比べて約2倍の電力に対応可能。AEC-Q200対応。大型サイズで低背化も実現。

　車載機器、産業機器向けフライバックトランスとして使用できる。

　SEPIC／ZETA用トランス「SGQR1277CA」は、小型・高効率のSEPICやZETAコンバーターなどに対応。閉磁路構造、大電流仕様。4端子構造により耐振動性、耐衝撃性が向上。AEC-Q200対応。使用温度範囲マイナス40～プラス125度（自己発熱を含む）。

　金属磁性材パワーインダクター「XRK3225」は、金属磁性材料を使用し、小型化と大電流化を実現。ギャップレス一体構造で低唸り。環境温度によって直流重畳特性の変化が少ない。使用温度範囲マイナス40～プラス125度（自己発熱を含む）。