2023.11.20 各地域電器店、電気代と絡めてエアコンや照明の省エネ性訴求

エアコンは、より省エネ型の上位機種を提案(画像を一部加工しています)

 エネルギー関連の価格上昇で省エネへの関心が高まる中、各地域電器店は暖房器具の提案でも省エネ性に優れるエアコンの上位機種のほかLED照明や冷蔵庫など、最新機種への買い替えを電気料金と絡めて提案している。消費者側も予算の範囲で、省エネ性能が高く付加機能が充実した商品を求める傾向のようだ。

 パナソニック系の電ねっとナガシマ(栃木県栃木市)は、省エネ性能の高いエアコンの販売に力を入れ、特に注力しているのが上位機種のXSシリーズ。電気代を抑えられることから省エネ性能をしっかり説明することで納得してもらい、購入につなげている。

 電気代高騰や物価高の影響で、来店客の省エネに対する意識は日々高まっている。同シリーズは省エネ性能の高さと、部屋全体をしっかりと暖められる性能が特長で、同店は「自信をもっておすすめできる」と話す。

 エアコンは部屋が暖かくなるまで時間がかかるというイメージを持つ人もいるが、購入者からは「(今まで使用していた暖房器具と比べ)確かに暖かい。勧めてくれてよかった」と好評だという。

 宮城県亘理町の亘理家電サービスは、家の廊下や脱衣所などの照明のLED化を受注したほか、家電の買い替えに合わせて顧客に商品の省エネ性を説明し、提案を進めている。ただ、店主は「顧客は予算に合わせて商品を選ぶ傾向が強くなっている」とも話す。

 東芝ストアーのカノデンキ(福岡市東区)は、POPでの説明のほか、環境省の省エネ製品買い替えナビ「しんきゅうさん」などを活用。冷蔵庫では10年前の機種と最新機種の年間電気代を比較している。同店は「冷蔵庫は12~13年使われることがざらで、最新機種だと電気代が大きく違う」と新旧の比較を販促に生かしている。(21日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)