2023.12.04 地域電器店の暖房販売が好調 エアコン主体に多彩に提案

暖房器具をラインアップした福岡市のカノデンキ

 師走に入り、気温の低下が進むとともに各地域電器店では暖房器具の販売が好調に推移。エアコンを主体にリビング、寝室用からスポット用の暖房器具など多彩な商品提案を進めている。

 パナソニック系の、でんきと住まいのタマガワ(新潟県魚沼市)は、エアコン暖房を使う得意客が増えてきたものの電気ストーブも一定の需要がある。

 リビングや寝室はエアコン暖房で、トイレなどの狭いスペースは電気ストーブが好まれる。店長は「(電気ストーブは)手軽に暖が取れる。灯油ストーブだと設置場所が必要になるため(より小型な)電気ストーブを選ぶ傾向がある」と話す。

 ヒートショック対策に脱衣所には、換気と暖房の機能を備えたバス乾燥機の需要もある。6畳より狭い脱衣所にエアコンを設置するとコストが大きくなるため、バス乾燥機を提案しているという。

 東芝ストアーのカノデンキ(福岡市東区)は、暖房エアコンの最上位機種で省エネ性能をPRして販売を拡売。オイルヒーターやセラミックファンヒーター、電気毛布などの暖房関連の販売数も合計50台と好調だった。

 パナソニック系のシヨーデン(神戸市兵庫区)では、石油暖房機からエアコンへ移行する顧客が増えている。

 離れて暮らす親に、子どもがエアコンを進める例もあり、同社社長は「安全性と省エネ、給油の手間が省けることから、暖房にもエアコンを選ぶお客さまが多い」と話す。

 店では安価な商品から順に提案しており、「あえて安い商品から説明することで(性能や機能など)より納得のいく買い物となるようにしている」と話す。

 (5日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)