2023.12.05 阪大産研と工学研究科が研究成果合同発表会
動き出した合同発表会(左が桑畑大学院工学研究科長、右が産研の関野徹所長)
大阪大学の産業科学研究所(産研)と大学院工学研究科は4日、研究成果合同発表会をメディア向けに行った。両部局が合同でメディア向けに研究成果を発表するのは今回が初。今後は双方が積極的に合同で情報発信していく。
具体的には2カ月に1度のペースで開催し、研究者による成果発表の場にすると同時に、研究者とメディアとの関係強化を図る。
阪大ではこれまで、産研が多くメディア向けに発表の場を設けていたが、約170の研究室を擁し、工学のあらゆる分野を網羅している工学研究科の発表の機会が少なかった。
今後は、産学連携を積極的に推進する産研と大学院工学研究科がタッグを組み、社会課題解決につながる最新の研究成果を広くメディアに発表していく。
発表会では、多分野にわたる両部局の教員や研究者が研究成果を披露することにより、両部局の新たな相互関係の構築につなげる。
会見で産研の関野徹所長が「産研の最先端研究成果をもっと多く披露したい」と述べ、桑畑進工学研究科長(工学部長)は「これまでに発表する材料は多くあったが、機会がなかった。今後は(産研との)合同発表の場で研究成果を訴求していきたい」と抱負を語った。
第1回は産研の永井健治教授が生命科学研究のDXを牽引する自動化トランススケールスコープ「AMATERAS」、工学研究科の上松太郎准教授はカドミウムを使用せず多色発光する量子ドットの研究成果を発表した。
(詳細は8日付の先端技術面に掲載します)