中根久氏（なかね・ひさし＝元東京応化工業社長、会長）1日死去、93歳。葬儀は近親者のみで執り行った。

　連絡先は東京応化工業秘書室（044-435-3000）。

　1948年入社。一貫して研究部門で幅広い研究開発活動に従事し、半導体用フォトレジスト、印刷用製版材料、半導体製造装置など多数の開発を手がけた。社長時代は国内外にわたる積極的な事業展開を推進し、業界団体などの公的活動にも参加し、業界発展に力を注いだ。

　これらの活動の中で、特に「半導体素子加工に不可欠な高性能の感光性樹脂（フォトレジスト）の国産化と工業化に尽力するなど、日本の半導体産業の発展に貢献」したことが評価され、2001年には勲三等瑞宝章を受章した。