釜屋電機は自動車分野を柱に、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器のラインアップを推進。生産能力も増強して品質確保を一層進めるため、民生向けと差別化を図り、高信頼性を特長とする。

　▽車載向け専用ラインを設け、作業環境のダスト低減化▽社内認定の車載専用ライン専門オペレーターが生産に携わり、自働化も推進▽工程の問題に早期対応して不良発生を最小限に抑制▽AEC-Q200対応▽トレーサビリティーは顧客要求に対応すべくシステム化・電子化し、品質システムはIATF16949の認証取得とVDA6.3といった取り組みで高レベルの品質確保を徹底する。

　車載グレードチップ抵抗器は、0603サイズRMC06をはじめメタルグレーズ厚膜の汎用（はんよう）チップ抵抗器「RMCシリーズ」、高電力タイプ「RMCHシリーズ」、高耐圧タイプ「RVCシリーズ」、耐サージタイプ「RPCHシリーズ」など。

　耐硫化チップ抵抗器として内部電極にバリア層を設け低価格で高品質な耐硫化性能を実現した「RMGWシリーズ」、耐サージチップ抵抗器を耐硫化した耐サージタイプ「RBX／RPGWシリーズ」、高耐圧チップ抵抗器を耐硫化した高耐圧タイプの「RVACシリーズ」なども用意する。

　高電力チップ抵抗器は汎用抵抗と比べ同一サイズでの定格電力アップ、または耐サージ性に優れた抵抗器で、機器小型化にも貢献する。耐サージ品は車載や産業機器の電源など高電圧サージを発生するような場所で回路保護のサージ吸収用抵抗器に最適。RMC06では0603サイズ0.05Wの新製品を発売。RMCHでは0603サイズで0.063W品を開発中（サンプル対応）だ。