2024.04.10 メディカル製品の開発拠点、20億円投じ滋賀に新設 東洋紡

メディカル製品の研究棟「メディカル研究所」

開所式の様子開所式の様子

 東洋紡が、メディカル製品の開発拠点を統合した「メディカル研究所」を総合研究所(滋賀県大津市)に新設した。研究開発体制を強化する目的で約20億円を投資。ライフサイエンス事業の成長に向け、医療用膜・プロセス膜や生体適合性ポリマーなど、人々のQOL(生活の質)向上に貢献する製品の開発力を強化する。

 同社は、2025中期経営計画(22~25年度)で、バイオ製品やメディカル製品などを扱うライフサイエンス事業を重点拡大事業の1つに掲げている。このうち、メディカル製品の研究開発体制を強化するため、メディカル研究所を新設。これまで機能膜開発センターと医療機器開発センターに総合研究所内で分かれていたメディカル関連製品の研究開発機能を集約した。

 これにより、透析治療に用いられるダイアライザー(人工腎臓)向け中空糸膜などの医療用膜や、抗体医薬品の製造工程でウイルス除去などに利用されるプロセス膜の開発を加速。他にも、抗血栓性や炎症反応の抑制などの特性をカテーテルや血液回路チューブなどに付与する生体適合性ポリマーや、神経再生誘導チューブやコラーゲン使用人工骨などの医療機器分野の開発を強化していく。

 8日に実施した開所式には約70人の関係者が出席。竹内郁夫社長は「今後のライフサイエンス事業の成長をリードしていく新たなメディカル製品の研究開発を、皆さんの力でぜひ実現して欲しい」と期待を述べた。