日本電波工業の2024年3月期連結決算は、顧客在庫調整の長期化などが響き、減収減益となった。

　市場別売り上げは、主力の車載市場は、新型コロナウイルス禍の供給制約下で積み上がっていたTier1メーカーの在庫調整が予想以上に長期化した結果、販売金額は増加したが販売数量は前期比横ばいにとどまった。スマートフォンを含む移動体通信、産業機器、民生向けは販売金額が減少した。

　利益については、売り上げの減少に加え、人件費やDX費用の増加、棚卸資産の圧縮などが影響した。

　今期連結業績は、増収増益を計画する。