日東精工の2024年12月期第1四半期（1～3月）連結決算は、減収となり、営業利益、経常利益は減益、純利益は増益だった。

　売上高は、ファスナー事業の巣ごもり需要の落ち着きによるゲーム機向け製品の減収や米国、中国、タイの設備投資意欲の落ち込みによるねじ締め機などの需要減が押し下げ要因となった。営業利益の減益は、販売価格の改定や製販一体となったコストダウンを進めたものの、米国、中国の景気減速による受注低迷が影響した。ファスナー、産機の両事業は減収減益。制御事業は増収大幅増益。メディカル事業は減収となり赤字。

　通期は在庫過多の解消が進み、自動車を中心に設備投資も回復基調にあるとみて、後半からの市況回復を予想。第2四半期累計、通期の増収増益予想を据え置いた。