2024.05.14 堀場製作所、1~3月連結は増収減益

 堀場製作所の2024年12月期第1四半期(1~3月)連結決算は、増収減益だった。売上高は第1四半期ベースで4期連続の過去最高更新となった。

 多鹿淳一ジュニアコーポレートオフィサー兼財務法務本部副本部長は「円安の進行で欧州や米州の売上高が円換算で増加した。自動車向けも日本、アジアで排ガス測定装置の需要が好調で売り上げを伸ばせた。半導体セグメントは増益だったが、医用セグメントなどで営業損失となった」と説明した。

 セグメント業績は、自動車、環境・プロセスが増収減益、半導体は減収増益。医用は増収だが前年同期より赤字が増えた。科学は増収となり、前年同期の赤字から黒字に転換。

 通期は「円安に伴う収益改善効果が見込まれるが、半導体国内市場の立ち上がりが想定より少し遅れ下期からメモリーも立ち上がり回復する」(多鹿ジュニアコーポレートオフィサー)とみて、第2四半期累計の売上高、営業利益、経常利益3期連続過去最高更新、純利益減益、通期の売上高、営業利益、経常利益4期連続過去最高更新、純利益減益予想を据え置いた。