2024.06.27 【複合機&プリンターソリューション特集】リコー A3フルカラー複合機、初の70枚機を追加 高速でコンパクトなど好評

RICOH IM C7010

 リコーは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するフルカラー複合機のシリーズに、1月末から同社初となる70枚機のA3フルカラー複合機「RICOH IM C7010」を投入し好調だ。これまでの20~60枚機に加え、ラインアップを拡充した。

 同シリーズは、DXを支援するため、さまざまなアプリケーションを複合機と連携することで、電子化した文書を手軽に閲覧・管理・データ処理でき、ワークフロー全体の効率化を実現。同時に環境面では、ライフサイクル全体での環境負荷(カーボンフットプリント)を前身機より約27%削減するなど、省エネ・省資源を追求している。

 国内販売を担当するリコージャパンの冨塚史朗商品計画室商品計画1グループリーダーは「業界全体の複合機の需要は伸びていないが、当社は2023年度下期以降、盛り返している。特に新製品の70枚機は、発売以来、非常に好調だ。中小のお客さまの場合、電帳法対応も含め、まだやりきれていないお客さまも多い。DXを積極的に支援していきたい」と話す。

 C7010は、連続複写速度70枚/分、スリープ復帰11秒、ファーストコピータイムがモノクロ2.9秒/フルカラー4.2秒と、高速出力および大量印刷をサポートする機能を備えている。20~60枚機同等の大きさのコンパクトなデザインで、高速出力機ながら電源1口で利用できる。

 好調の要因に「コロナ以降、ハイブリッドな新しい働き方が定着した。また、事務所の統廃合が進む中、オフィス機器の見直しも課題となっている。新製品は高速でありながら、コンパクトでオフィスレイアウトにも柔軟に対応できる」(冨塚グループリーダー)ことを挙げる。

 A3フルカラー複合機対応オプション「帳票スキャン拡張ユニット」が、「電帳法などお客さまのDXニーズに対応し好評だ」(冨塚グループリーダー)。定型サイズだけでなく、不定型サイズの自動検知にも対応。原稿サイズが異なる帳票をまとめてスキャンでき、電子化業務を大幅に軽減できる。

 「24年度は特に環境軸の提案に注力する」と冨塚グループリーダー。本体樹脂総重量の約50%(重量比)に回収材(再生プラスチック)を使用したほか、製品梱包(こんぽう)材にリサイクル可能な紙材料を使用するなど環境対策を強化。「再エネの活用やカーボンオフセットサービスの拡充などさまざまな商材を組み合わせ、脱炭素の提案を強化していく」と語る。

 リコージャパンでは、7月1~19日にオンライン(地域によってはリアルイベントと連動)で、「RICOH Value Presentation」を開催する。DXとGX(グリーントランスフォーメーション)がメインテーマだ。

 ソリューションでは「スクラムシリーズ」、クラウドストレージサービス「RICOH Drive」「RICOH kintone plus」、PFUとの連携サービスなどが評判だ。