設定作業容易で業務を効率化

　三菱電機の三菱電子式マルチ指示計器「ME110Gシリーズ」は1台で生産ラインなどの複数項目を計測でき、省配線、省スペース化を実現する。

　通常、動力盤の設定は複雑で手間がかかる。また、指示計器の設置は盤製造の最終工程に当たり、納期の関係で設定作業は時間外労働を生み出しやすい。

　同指示器はそうした課題を解決し、業務の効率化を促す。

　同シリーズは使いやすさと見やすさを追求した。

　iPhoneだけで設定データの書き込みや読み出しができ、設定データ送受信機などの専用機材は必要ない。設定作業でのデータの使い回しができるのが最大の特徴になる。

　設定作業はオフィスでも可能となり、専用アプリは無償でダウンロードできる。取扱説明書の閲覧や設定内容の送受信もiPhoneで行える。

　電源を接続することなくiPhoneから同指示計器に設定でき、急なトラブル対応の呼び出し時もパソコンなしで修正対応が可能だ。

　製造番号と設定内容をひも付けて読み出せるほか、CSVやPDF形式で設定値を保存でき、トレーサビリティー管理に活用できる。

　誤結線パターン表示、誤結線判定サポート表示の機能により、配線確認の作業を支援する。負荷の稼働前に補助電源の印加のみでアナログ・パルス・警報・通信のテスト信号出力が可能。マルチ指示計器の出力側の配制・設定確認作業をサポートする。CO₂排出量の表示設定を行うと、電力量から換算した排出量が表示される。

　見やすさのために、設置位置の制約を受けにくい高視野角LCDを搭載。白色バックライトLCDにより視認性が向上した。

　通信機能ではB／NET、CC-Link、MODBUS　RTUをラインアップする。