2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】ノイズ研究所 静電気試験器の新製品など出展

静電気試験器の新製品「ESS-PS1&GT-31S」

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 ノイズ研究所は構成展示会「EMC・ノイズ対策技術展」に出展し、静電気試験器の新製品「ESS-PS1&GT-31S」を提案する。静電気放電によるノイズを再現する静電気試験は、ノイズによるトラブルを防ぐために不可欠なイミュニティー試験。新製品で同試験の効率化を支援していく。

 試験現場での使いやすさにこだわった。放電ガンにタッチパネルを搭載しており、従来は本体で行っていた試験条件の設定が手元で行える。操作画面は分かりやすさを追求し、表示言語は日本語と英語の切り替えが可能。

 タッチパネル搭載による放電ガンの重量の増加も100グラム程度と最小限に抑え、本体は小型化した。

 これまで自動車や輸送機器、大型産業機器の試験を行う際に電源延長コードなどを用いるケースがあったが、新製品はバッテリー駆動を採用。バッテリー駆動で延長コードを不要とし、本体の小型化で可搬性を高めた。寸法(突起物除く)は本体が幅180×高さ124×奥行き292ミリメートル、ガンが幅90×高さ236.2×奥行き285.4ミリメートル。

 始業前点検用プリチェック機能を従来と同じく搭載している。試験器に異常がある場合には高圧電源出力、絶縁不良、放電リレー動作の三つのプリチェック機能で早期に発見でき、より確実な試験を実施できる。

 ISO 10605規格に適合。審議中のIEC 61000-4-2最新規格(第3版)にも準拠する予定だ。

 静電気自動印加システムを参考出展する。放電ガンで繰り返す静電気放電を自動化するもので、従来に比べ小型化した。高い安全性が求められる自動車関連のメーカーでは試験回数が多く、自動印加のニーズがある。同システムは多芯コネクターなどへの印加を効率化し、作業時間の削減が図れる。小型化によりテーブルの上に配置でき、作業効率の向上も見込める。