イリソ電子工業の2025年3月期第1四半期（24年4～6月）連結決算は、微増収ながら大幅な減益となった。車載市場の伸長減速や、コンシューマー、インダストリアル市場の低迷継続が影響した。新ERP切り替えに備えた前期4Q（1～3月）の顧客の前倒し発注に伴う反動減もみられた。

　市場別売上高は、モビリティは前年同期比3.9％増と増収を確保したが、前期4Q比では減少した。液晶パネルやECU向けの高速伝送対応可動BtoBコネクターは堅調だった。コンシューマーは、ゲーム機の需要減により同7.8％減。インダストリアルは、FA関連機器向けの低調が継続し、同34.2％減となった。

　通期連結業績は従来予想を据え置いた。