2020.06.19 東北大の研究グループ半導体の長寿命スピン波発見

スピン波のイメージ(電子スピンの向きが回転しながら秩序よく伝搬されていく)

 東北大学大学院工学研究科・好田誠准教授らの研究グループは、ビクトリア大学(ニュージーランド・ウェリントン)と協力して、半導体のスピン波が従来よりも長時間持続できる結晶方向を発見した。

 スピン波は、電子が持つ磁石の性質であるスピンが、その向きを回転させながら空間を伝搬する現象で、スピン波の持続時間が長いほど、より効率的な情報処理や長距離情報伝送が可能となる。そのためスピン波の長寿命化は半導体や量子情報処理において不可欠とされて...  (つづく)