スミダコーポレーションは、車載用コイルを重点事業の一つに掲げ、CASEなどの自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。

　同社は、車載メタルインダクターの製品ラインアップを大幅に拡充し、大電流アプリケーション向けの22ミリメートル角サイズ品を含む20点以上の新製品を開発、市場投入した。これにより、同社の車載メタルインダクターのサイズは、4ミリメートル角から22ミリメートル角までのラインアップが整備された。全製品ともにAEC-Q200に準拠。

　車載用メタルインダクターの新製品「CDSMシリーズ」は、低直流抵抗・低損失を実現。インダクタンス範囲100μH以上かつ低DCR。絶対最大電圧は70V。「CDSM70D52／T150」「CDSM12D63／T150」をラインアップする。用途は、車載LEDヘッドライト、DC／DCコンバーター、そのほか耐高温・高信頼性が要求される車載アプリケーションに最適。

　車載用メタルインダクターの新製品「CY2213AT125／DS」は、製品サイズ（L）23.0×（W）22.5×（H）13.0ミリメートルMax。定格電圧50V。重量36.5グラム。使用温度範囲マイナス40～プラス125度。大電流向けのアプリケーションに適している。

　同社ではこのほか車載用に、ゲート電源用絶縁トランス、フィルターモジュール、ローターポジションセンサー（RPS）など、多彩な製品を展開している。

　ゲートドライブ絶縁トランスは、単出力トランス、マルチ出力トランスをラインアップする。マルチ出力トランスのデュアル出力タイプは、出力同士に十分な絶縁距離を確保し、2出力を一つのトランスにすることで、基板の省スペース化に寄与する。3ch＋1出力タイプ、6ch出力タイプなどもそろえている。