2024.11.20 中国で電動型スーパーカーの人気高まる 極越・BYDが相次ぎ販売
BYDの広東省深汕工場で完成した「U9」
中国で電動型スーパーカーの人気が高まり、参入企業が増えている。検索エンジン大手バイドゥ(百度)傘下の自動車メーカー極越(Jiyue)は、18日まで開催された広州自動車ショーで電動スーパーカー「Robo X」を展示、2027年の販売開始を目指す。中国ではBYD(比亜迪)が極越より先行して電動スーパーカー「仰望U9」を販売しており、高級化と廉価車が二極化する中国EV(電気自動車)市場でスーパーカーが富裕層で人気を集めている。
極越の夏一平CEOは「これからの20年、スーパーカーの設計はRobo Xの影響を受けるだろう」と、BYDの後発ながら強気な構えをみせている。
時速100キロメートルまでの加速時間は1.9秒、一回の充電による航続距離は最大650キロメートル、カーボンファイバーと「5052」強高度アルミ合金採用の結果、車体重量は1850キログラム。車体4.65メートル、幅2メートル、高さ1.19メートル。2人乗り。
一方、BYDは同社初の完全電動型スーパーカー「U9」を8月から納車開始した。価格は168万元(約3600万)。最高速度は時速309キロメートルでフェラーリ並み。時速100キロメートルまでの到達時間は約2秒。
BYDではスーパーカーが企業イメージを高めていることは確か、と受け止めており、EVの高級化は継続していく構えだ。(21日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)