2024.12.04 東芝、業績が急回復 固定費削減など経営改革に成果
経営再建中の東芝の業績が急回復している。5月16日に東芝再興計画を発表してから最初の決算となった2024年度第1四半期決算で全ての利益項目を黒字化。その勢いのまま順調に収益を改善し、上期決算はメモリ事業を除いた18年度以来、過去最高となった。急回復の裏には策定した経営改革の徹底と固定費削減の取り組みがあった。ただ、無理な構造改革は業績の揺り戻しにつながる可能性もある。収益体質を維持するには、固定費を下げ、限界利益(売り上げから変動費を引いた直接利益)を上げる施策が鍵を握る。
24年度上期は、半導体などは市況の回復が遅れて減収となったが、ハードディスクドライブ(HDD)と発電システム、エレベーターが大きく改善し、営業利益が前年同期比3.2倍となった。これまで赤字... (つづく)
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