2025.01.21 【半導体/エレクトロニクス商社特集】エレクトロニクス商社 25年の経営戦略 岡本無線電機 岡本崇義社長

岡本 社長

困り事を共有化、解決まで導く

 岡本無線電機は来期に「2030年のあるべき姿」を設定する。基本となるコンセプトは「お困りごとの解決」。技術商社を目指し開発力や設計力を強化。お困り事の共有を図り、全社を挙げて問題解決まで導く。

 同社は、3カ年の中期経営計画を推進中。今期のコンセプトは「Take one step together and transform for realizing the super smart society」。超スマート社会の実現に向けて、共に一歩を踏み出し変革を目指す。お取引先さまが取り組みたい「こと」を引き出し、社内リソースを最大限に活用し、ニーズに対応できるようにしている。

 その根底となるのは「お困りごとの解決」。同社の岡本崇義社長は「お取引先さまのお困り事をヒアリングし社内で共有し、要望を満たすハードやソフトを組織的に提案できる体制を強化している。今年はこの取り組みをさらに推進する」と話す。

 現在の中期経営計画は今年度が最終年度となる。次年度計画に向けて、中身を検討するにあたり、30年の同社のあるべき姿を設定し、策定する。基本の考え方は「お取引先さまのお困り事を解決すること」(岡本社長)。

 同社は昨年12月にインデックスプロ社の「indexPro Award 2024」で「代理店・取扱店部門賞」を3年連続で受賞した。代理店・取扱店情報の総合クリックで本年度トップとなったことが評価された。

 現在、通販サイトには正規代理店として147社、23万点以上を掲載している。「正規代理店として、取扱数が多いことが一つの強み」(岡本社長)という。

 同社は成長4分野としてAutomotive、Environment、Medical、Robotに注力。ASICデザインセンターやアプリケーション部、電装開発部、品質管理部など各部署が連携し、一連のものづくりの流れをカバーできるように体制を整えた。今年は上流からの案件獲得のためにセールスエンジニアの人材育成を強化し、深掘りができる提案活動を行っていく。