2025.01.21 【半導体/エレクトロニクス商社特集】エレクトロニクス商社 25年の経営戦略 リバウンドエレクトロニクス 塚原雅之代表取締役
塚原 代表
人員体制倍増、新サービスも拡充
リバウンドエレクトロニクスは、英国に本社を構える電子部品・半導体の独立系代理店。欧州で培ったノウハウとグローバルネットワークを生かし、急成長を遂げている。2024年は営業力の強化と新たなサービス・サポートの推進により、強固な地盤固めの年となった。25年は飛躍の年と位置付け、実績拡大につなげていく。
「昨年は半導体不足による多忙な時期を終えて、サービスの重要さを改めて認識し、体制強化に取り組んだ一年だった」と話すのは日本法人の塚原雅之代表取締役。22年に開設した関西営業所(京都市)、東海営業所(名古屋市)、九州営業所(福岡市)で人員を増やし、サービスの質向上にも取り組んできた。
人員体制や営業力強化とともに、注力したのが新サービスへの取り組み。その一つとして、独自の代理店ブランド「Nuvonix(ヌーヴォニクス)」を展開し、入手困難な部品や不足部品を必要とする顧客に対し、代替品提案を行い、顧客のものづくりをサポートしている。
ヌーヴォニクス商品として扱うのは大手メーカー製品と互換性のある製品が中心で、アナログ系半導体やディスクリートのほか、コネクターやコンデンサーなどの電子部品も取りそろえる。「ヌーヴォニクス製品の売り上げは着実に伸びてきている」(塚原代表)とし、顧客ニーズへの対応と提案力が実を結んだ。
顧客の余剰在庫買い取りサービスも新たな取り組みの一つ。買い取った余剰在庫を必要とする顧客にマッチングするなどし、顧客からも高い評価を得ている。
塚原代表は「これらの新サービスでの売り上げ拡大に加え、昨年末から新規受注も増加傾向にある。半導体製造装置向けなども在庫調整が終わり、発注フェーズに入ってきた。25年は良いスタートが切れそうだ。今年も各拠点で人員体制を倍増させ、6月には海外への社員旅行も計画している」と話す。
25年は引き続き、新サービスも開始する。顧客からの要望の高い「キッティングサービス」や基板実装サービスなど、新たな取り組みを計画する。