2025.01.21 【半導体/エレクトロニクス商社特集】エレクトロニクス商社 25年の経営戦略 立花エレテック 布山尚伸社長
布山 社長
営業戦略、体質改善へ基盤強化
立花エレテックは「モノ」から「コト」も含めた提案ができる営業体制を確立する。中長期経営計画「NEW C.C.J2200」で掲げた売上高2000億円を安定して計上できるプラットフォーム構築も推進。計画達成に向けてPOSITIVE&SPEEDでDX化も進めながら効率化を図る。
2025年は国内では人口減少や高齢化が進むものの、所得の上昇に伴う消費の上向きなどがあるとみる。米国では新大統領の就任で、今まで以上に綿密な対応が必要になるという。「先を読み、即断、即決な対応が重要になる」と布山尚伸社長は話す。
現在、26年3月期を最終年度とする中長期経営計画を推進中。目標の売上高2000億円以上に対しては2期連続で達成した。今期も2200億円を目標に取り組んでおり、安定して水準を超える見込みだ。この数字を継続しつつ、新しい時代に適合した営業戦略、体質改善のための基盤強化を図る。
FAシステム事業は在庫の見える化を図りつつ、先手を打つ形でソリューション提案を強化。半導体デバイス事業では、取引先の業態によって差はあるが、高い技術力と提案力でサポートを推進。施設事業はビルやエレベーターでの需要のほか、大型のイベントを控えており、今後は上昇局面になるとみる。
1月にインドにタチバナセールス(インド)社を設立し、日系企業の調達や技術サポートに当たる。エンジニアを含め10人体制とし、多様な局面を見ながら営業やエンジニアなど計画的に増やす。
中長期経営計画の達成に向け、ものごとを前向きに捉え、人を基軸とした経営でスピードを持って実績を獲得できる体制を構築。スピードの中でDX化も含め業務効率化も図る。新基幹システムの構築、オンライン化も推進。人事制度も日本版のジョブ型に変え、人材育成も強化する。
布山社長は「全社一丸となって勝ち組に残る。技術力と提案力でモノからシステム、ソリューションを含めたコトでサポートする。そこにスピード感を持って、先手で対応する。顧客の自動化、省人化ニーズに対応したい」と語った。