2025.01.30 韓国・現代モービス、ICMを開発 生体信号など検知、自動車の全乗客の安全性判断
運転手と後部座席の幼児用チャイルドシートの着用状況まで確認できるインキャビンモニタリングシステム
韓国の現代モービスが、人の姿勢や行動、生体信号を感知し、運転者と後部座席を含む全ての乗客の安全性を判断できる新技術「In-Cabin Monitoring System(ICM、インキャビンモニタリングシステム)」の開発に成功した。
ICMは、乗客をモニタリングするカメラ(ハードウエア)とそれを分析するソフトウエアロジックで構成される。車内のカメラは乗客の姿勢や位置、生体信号をリアルタイムで検知。ソフトウエアロジックは、カメラが送ってくる信号を分析して危険の有無を判断し、画面や音などを通じて乗客に警告と通知を与える方式だ。
例えば、居眠り運転で目を閉じて頭を下げると危険なので、換気をするように表示。また、携帯電話の使用、喫煙などの不注意、ハンドルから手を離す行為、シートベルト未着用、後部座席に幼児を放置して降車する行為など、10種類以上のシナリオを開発し、安全事故防止に貢献できる。
これまでのインキャビンセンシング技術は、運転席と後部座席を分けて開発されてきたが、同社はこれを一つのシステムに統合し、全ての乗客の安全を図るシステムにした。(31日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)