2025.02.03 JVCケンウッド、4~12月連結は売上高1.2%増
JVCケンウッドの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、北米での無線システムと自動車向け海外OEM(相手先ブランドによる生産)が伸び、売上高は前年同期比1.2%増収だった。本業のもうけを示す事業利益は、市販事業が回復してきた自動車向けや業務用カメラの構造改革効果もあり同15.9%増益と好調に推移。税引き前利益以下の利益も持分法による投資利益が増え大幅増益だった。
事業別には、自動車向けが国内のテレマティクスが苦戦したものの海外OEMが堅調に推移し前期並み。利益は市販向けが10月以降回復したことで増益になった。無線システムは引き続き北米での業務用無線が伸び増収に。ただ利益は人員増に伴う固定費増の影響を受けて前年並みだった。エンターテインメントはポータブル電源やヘッドホンは堅調だったもののコンテンツの販売減で減収となったが、業務用カメラの構造改革の効果で黒字転換した。
通期連結業績見通しは変更しない。会見した宮本昌俊代表取締役専務執行役員最高財務責任者(CFO)は「10月末の業績上方修正に対し計画通りで推移しており、この先も想定通りに進めるとみている」と述べた。