2025.02.05 ミネベアミツミ、4~12月連結は営業益など最高

 ミネベアミツミの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、増収増益となり、売上高、営業利益ともにこの期間としての過去最高を更新した。

 3Q(2024年10~12月期)の売上高は減収となったが、高収益ビジネスの成長により、営業利益は増益となった。3Qの税引前営業利益は、前年同期比および前四半期比ともに改善した。

 3Q累計のセグメント別売り上げは、プレシジョンテクノロジーズ事業は、データセンター向けファンモーター用にボールベアリングが伸長したほか、HDD向けピボットアッセンブリーも増加、ロッドエンドベアリングも航空機関連の需要増で売り上げが増加し、前年同期比23.2%増と大きく増加した。モーター・ライティング&センシング事業も、HDD用スピンドルモーターが堅調に推移し、同12.5%増となった。

 セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、機構部品の販売が減少したが、ミネベアパワーデバイスの取得により、同5.4%増と伸長した。アクセスソリューションズ事業は、車載アンテナ需要の増加により、同1.9%増となった。

 同社は、第3四半期累計業績と直近の状況を踏まえ、通期連結業績予想の売上高および営業利益を下方修正したが、営業利益は前期比で3割近い増益を見込み、売上高は12期連続で過去最高を更新する見通し。セグメント別売り上げは全てで増収を計画する。