2025.02.27 バーチャル空間で大阪・関西万博、アプリを4月リリース

バーチャル万博を説明するNTTコノキューの古野取締役

 日本国際博覧会協会(万博協会)は27日、大阪・関西万博を仮想空間で楽しめる「バーチャル万博」の概要を発表した。システムはNTTコノキューが開発した。

 バーチャル万博は、パソコン(PC)やスマートフォン、VR(仮想現実)ゴーグルを使い、世界中のどこからでも気軽に参加できるもの。来場者はアバター(分身)として万博会場に入り込み、3DCGで実際の建物が再現されたパビリオンやイベント施設を巡りながら、バーチャルならではの展示やイベントを楽しめる。

 NTTコノキューの古野徳之取締役は「デザイン画や建築データは160を超えるパビリオンなどから提供を受けた」と語り、パビリオンなどをバーチャル空間に忠実に再現したと語った。

 アバターの口や目、着衣、帽子などはユーザーの好みに合わせてカスタマイズ可能。パビリオン内部へはワープポイントから入室できる。20種類以上の感情表現が可能なスタンプ機能やチャット機能も備える。

 バーチャル万博アプリは4月にリリースする予定。ダウンロードは無料だ。

 会見に同席した万博協会ICT局の大嵩豪朗課長は「バーチャル会場を見てリアルの会場にも行ってみたいという参加者が増えれば」と語り、特に子どもの入場に期待を寄せた。

 万博協会によると、2022年に閉幕したドバイ万博のバーチャル版には2億回のアクセスがあったという。今回はそれを上回る実績を見込んでいる。