2025.03.14 【中部産業特集】アイホン 次世代宅配システム「Pabbit」 伝票番号でオートロック解錠 佐川急便など利用可能

Pabbit対応集合玄関機「dearis」インターホンシステム

既設のインターホンの横に取り付ける「Pabbit Lite」既設のインターホンの横に取り付ける「Pabbit Lite」

 アイホンの、宅配物についている伝票番号を認証キーとしてオートロックを解錠できる次世代型宅配システム「Pabbit」が、佐川急便の提供するサービスで利用できるようになった。

 Pabbit搭載のインターホン・端末が設置されたマンションやアパートでは、佐川急便のWebサービスであるスマートクラブと佐川急便LINE公式アカウントを通じてオートロック物件での玄関前までの置き配に対応できる。このほか、置き配に対応しているのは「Amazon key」「ヤマト運輸EAZY」となっている。

 宅配量・再配達が増加し、働き方改革・脱炭素化への対応が課題となっている。置き配の需要が拡大する一方、オートロック付きのマンションなどは、一戸建て住宅と比べて共用ボックスが埋まっていたり、設置されていなかったりと置き配が利用しづらいケースもある。

 Pabbitは配送システムと連携し、配送中の荷物を持った配達員のみ解錠できる。ヒトではなくモノ認証であるため、誤配送やなりすましの予防効果が期待できる。インターホン親機には録画が残り、セキュリティーも確保する。

 宅配の形態は住戸前のボックスや置き配バッグ、各階ごとのフロアボックスなど最適な方法を選択できる。

 Pabbitを導入し、置き配できる環境が整えば配送業者は再配達をせずに済み、労働環境の改善、CO₂削減につなげられる。居住者は、パソコン会議や入浴中、赤ちゃんの睡眠中などで応対できない場合でも、そのまま玄関先まで荷物が届けられるため、宅配を待つ煩わしさやストレス、セキュリティーの問題から解放される。

 集合住宅用インターホンシステム「dearis」「PATMOα」には、Pabbitが搭載されている。

 オートロック解錠用専用端末「Pabbit Lite」は、既存のエントランスインターホンに外付けで設置可能。本体にソフトSIMを搭載しており、新たなインターネット回線の工事・回線の契約は不要で、機器の設置工事のみで使用できる。

 IoT宅配ロッカー「Pabbitロッカー」はバーコード・QRコードスキャン機能付きのスマートロックを搭載。専用アプリか個別パスワードで荷物を受け取ることができ、既存のマンションにも簡単に導入できる。