2025.04.17 万博大阪ヘルスケアパビリオンで実物の培養肉、ミートメーカーを展示

ミートメーカーのコンセプトモデル

 島津製作所や大阪大学など6者が運営パートナーとして参画する「培養肉未来創造コンソーシアム」は、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内にある「未来の都市」エリアで、培養肉を作る機器「ミートメーカー」のコンセプトモデルと実物の培養肉を展示している。

 「お肉は『店で買うもの』から、『家庭で作るもの』へ」をコンセプトに、霜降りステーキを作り出せるミートメーカーが家庭にある「未来のキッチン」をイメージしたブース。現在は3週間ほどかかる培養肉の成形が、朝セットすると夕食に食べられるようになっているという2050年ごろの未来を表現した。

 ミートメーカーでは、必要な栄養素や味の好み、脂肪の量などをそれぞれの好みに合わせたステーキを作ることができる。従来の機械よりもデザイン性を高め、シルバーの立方体にした。

 展示している培養肉は牛の細胞とコラーゲンから成形される。阪大で研究開発が進められ、島津は動物の細胞から筋肉や脂肪、血管をそれぞれ培養し、各繊維を実際の食肉の配置と同じように組み合わせる3Dバイオプリント技術の自動化などで...  (つづく)