2025.04.24 キヤノン、1~3月連結は売上高過去最高
キヤノンの2025年12月期第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が前年同期比7.1%増、営業利益が同20.5%増の増収増益となった。売上高は、第1四半期としては過去最高を記録した。営業利益は売り上げ増に加えて、昨年行った販売構造の見直し効果もあり、大幅な増益。営業利益率は9.1%となり、過去10年で最高水準となった。
全ビジネスユニットで増収となった。プリンティングユニットは、プロダクション市場向け機器が米国を中心に好調に推移し、販売は前年同期を上回った。オフィス向け複合機は、市況悪化が継続する欧州や中国を中心に台数は減少したが、受注済み商談が確実に進捗(しんちょく)した。また、レーザープリンターもOEM先での在庫調整局面にあった前年から販売が大きく伸びた。
メディカルビジネスユニットは、新興国で売り上げを伸ばした。イメージングビジネスユニットは、ネットワークカメラが好調に推移し30%近い増収となった。インダストリアルビジネスユニットでは、半導体露光装置の販売台数が10%以上伸びた。
通期連結業績見通しは、為替レート(第2四半期以降1ドル=142円、1ユーロ=160円)、米国関税政策の影響を踏まえて修正した。