2025.04.24 NRI、3月期連結は4%増収・営業益12%増
野村総合研究所(NRI)の2025年3月期連結決算は、コンサルティングや金融ITが好調に推移し、売上高は前期比3.8%増の7648億1300万円に、営業利益は生産革新の取り組みが成果になり同12.0%増の1349億700万円となった。
事業別には、コンサルティングが経営コンサル、システムコンサルとも活況で同19.2%増収、同32.1%増益と好調に推移した。金融ITも銀行向けと保険向けのビジネスプラットフォーム導入案件が伸び同4.7%増収、営業利益も共同利用型サービスの拡大で同12.5%増となった。
産業ITは、国内は製造やサービス向けで増収だったが、小売などの開発案件の減少や海外事業の減収の影響で同2.7%減収だった。営業利益は豪州の前年の一時費用がなくなったことや北米での費用削減効果で同3.6%増となった。IT基盤サービスはオフィスの生産性向上の案件が拡大し同8.5%増収。営業利益はデータセンター設備の一時費用が発生したが増収分でカバーし同8.2%増だった。
今期連結業績見通しは売上高8100億円、営業利益1500億円、最終利益1040億円の増収増益で、営業利益率は18.5%を見込む。会見した柳澤花芽社長は「中期経営計画達成に向け順調で、最終年度となる今年度は中計目標の営業利益を上回る計画を目指す」と述べた。