2025.04.25 マクセル、3月期連結は電池・理美容関連好調
マクセルの2025年3月期連結決算は、一次電池や粘着テープ、理美容関連などが堅調に推移し前期比0.5%増収となった。営業利益は増収効果に加え円安もあり同15.3%増と好調に推移した。最終利益は角形リチウムイオン電池の生産終了に伴う費用などを計上し減益だった。
事業別には、電池関連のエネルギーと理美容などのライフソリューションが好調に推移した。エネルギーでは車載用や医療機器用の一次電池が好調に推移し増収増益に、ライフソリューションは健康・理美容のOEM(相手先ブランドによる生産)が国内外で好調に推移し増収増益となった。
機能性部材料は成長事業と位置付ける粘着テープと塗布型セパレーターが堅調だったが、開発費の一時的な増加と工業用ゴム製品の苦戦で増収減益だった。車載光学部品などの光学・システムはライセンス収入は堅調だったが、車載カメラ用レンズの欧州顧客の受注減や半導体関連の在庫調整で減収減益となった。
今期連結業績は増収増益を目指す。会見した中村啓次社長は「積極的な成長投資をしながら、アナログコア技術を生かした成長事業を中心に増収増益を目指す」と述べた。