2025.05.07 開放型ヘッドホンが製品拡充 自然で明瞭な音を再現、音楽制作現場など需要
ヤマハは開発中の開放型ヘッドホン上位機をイベントで公開
開放型ヘッドホンが注目されるようになった。一般的な密閉型ヘッドホンはドライバーユニットが外側のハウジング部に覆われているが、開放型はメッシュ構造で覆わないため音がこもらず、自然に広がる特長がある。ヘッドホンでありながら据え置き型オーディオのような音を再現できることから、音楽制作などのスタジオモニターとして使われることが増えている。より自然な音を楽しめるのでリスニングでの需要も拡大しており、製品群も充実してきた。
開放型ヘッドホンは、密閉型ヘッドホンと違い、外側のハウジング部をメッシュなどで開放しドライバーの後ろ側から出る音を外に出す構造。共振がなく、ドライバーの再生音を直接耳に届けることができ、自然で明瞭な音が再現できる。ただ、密閉型と違って音が外に漏れるため、通常は室内で使用する。ヘッドホンの上位機などで開放型を採用するケースが多く、音楽制作などのスタジオモニターとしても使われる。最近は開放型ヘッドホンの製品群が増えつつあり、各社の新製品を拡充する動きも活発だ。
開放型ヘッドホンは、独ゼンハイザーが早くから展開してきた。スタジオモニター向けの「HD 490 PRO」は、あらゆる音楽制作の場に対応できるような音の再現にこだわり、全帯域で自然な音を実現。長時間聴いても疲れない装着性も前面に出す。
ソニーは立体音響の制作などにも適した開放型ヘッドホン「MDR-MV1」を... (つづく)