2025.05.08 ダイキン工業、3月期連結は売上高など過去最高

 ダイキン工業の2025年3月期連結決算は、売上高・営業利益とも増収増益で過去最高を達成した。

 竹中直文代表取締役社長兼COOは「米国住宅市場での流通在庫の高止まり、欧州ヒートポンプ暖房や中国市況悪化、インフレによるコストアップ影響など、想定以上に厳しい事業環境が続いた」と話す。

 こうした中、米国市場ではデータセンター向けアプライド(業務用大型空調)が大きく伸びたほか、日本・インドなどアジアで拡販。伸びる地域・商品に対応した的確な施策を講じ「マイナス要因をカバー」(竹中社長)した。

 重点商品であるカーボンニュートラルや省エネにつながる商品・サービスの提案強化、戦略的売価施策、徹底したコストダウン、調達の見直しといった柔軟な取り組みで、販売減要因を極小化した。

 今期も「売上高、営業利益とも5年連続過去最高の更新を目指す」(竹中社長)方針。トランプ関税による影響額(営業利益ベースでマイナス470億円)も織り込み済みだ。