2025.05.09 ニチコン、3月期連結は減収減益 NECST事業は好調
ニチコンの2025年3月期連結決算は減収減益。コンデンサー事業は減収減益となったものの、NECST事業は増収増益となった。
コンデンサー事業は車載関連機器向けアルミ電解コンデンサーで、ADASや電動化ユニット向けなどの需要が拡大。情報通信機器向けは生成AIサーバーなどデータセンター用途が好調。白物家電・産業用インバーター機器向けは、大型アルミ電解コンデンサーが一部の顧客で在庫消化が進んだ。
NECST事業は、家庭用蓄電システムの売上高が過去最高実績。電源製品は事業構造改善を進め収益性が改善した。
今期連結業績は増収増益を見込む。森克彦社長は「今期のセグメントの売り上げはコンデンサー事業で前期比1.8%増、NECST事業で同3.2%増を見込む。情報通信向けなどの小型のコンデンサーや家庭用蓄電システムが今後も伸びる」という。