2025.05.09 ミネベアミツミ、3月期連結は売上高過去最高
ミネベアミツミの2025年3月期連結決算は、増収増益となり、売上高は13期連続増収かつ12期連続で過去最高を更新した。営業利益も特殊要因を除いた実質ベースで過去最高を更新した。
第4四半期(2025年1~3月)業績も、売上高、営業利益ともに修正後の計画を達成した。
セグメント別売上高は、プレシジョンテクノロジーズ事業は、ボールベアリングは旺盛なデータセンター需要を背景にファンモーター向けが増加し、ピボットアセンブリーもHDD向け需要が堅調に推移、ロッドエンドベアリングも航空機関連需要が増加したことで、前期比21.0%増と大きく増加した。
モーター・ライティング&センシング事業は、HDD用スピンドルモーターの需要が堅調に推移し、同10.4%増と伸長した。
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、機構部品は減少したが、ミネベアパワーデバイス取得などにより、同6.7%増となった。アクセスソリューションズ事業は、車載アンテナの需要増などにより、同1.9%増となった。
今期連結業績予想は、米相互関税が同社の業績に与える影響を踏まえ、ベースシナリオとリスクシナリオの2種類の予想を発表した。ベースシナリオでは、円高の影響を踏まえ売上高は減収を予想するが、営業利益はコア事業の収益力向上や競争力向上により増益を見込む。リスクシナリオでも当期利益は微増を見込む。