2025.05.12 東芝テック、3月期連結は売上高など過去最高

 東芝テックの2025年3月期連結決算は、海外市場向けPOSシステムの売り上げ増や為替の影響などから前期比約5%の増収。損益も米州を中心にPOSシステムの損益が改善、複合機も一定の利益を確保し、営業利益、経常利益とも大幅増益となった。売上高、当期純利益は過去最高を記録、営業利益も当初計画を上回った。

 国内および海外市場向けPOSシステム、国内市場向けオートIDシステムを中心としたリテール事業の売上高は、POSシステムが国内は横ばいだったものの、米州を中心に海外が増加した。利益は国内・海外とも増益、特に海外事業は下期に黒字転換し、大幅改善した。

 国内および海外市場向け複合機、海外市場向けオートIDシステムのワークプレイス事業は、複合機の売り上げが米州、アジアで好調に推移したことや為替の影響で増加した。オートIDシステムの売り上げも、全地域で増加した。

 今期連結業績予想は、米国を主因とした市況不透明による減収影響が見通せないことから、現時点で未定とした。