2025.05.13 ソフトバンクG、3月期連結は1.2兆円の黒字
ソフトバンクグループの2025年3月期連結決算は、最終利益が1兆1533億円の黒字となった。2276億円の赤字だった前期から大幅に改善した。
投資利益は3兆7011億円に上り、前期の投資損失5594億円から黒字に転換した。このうちアリババ株式から1兆8759億円、Tモバイル株式から1兆3522億円、ドイツテレコム株式から4342億円の投資利益を得たほか、新興企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」から3876億円の利益を計上した。
同社は米オープンAIやオラクルともにAI(人工知能)インフラに巨額の投資を行う「スターゲイト・プロジェクト」を明らかにしているほか、オープンAIと合弁会社を設立し、最先端AIサービス「クリスタル・インテリジェンス」の開発を進める計画を発表している。
さらに米国の半導体設計企業アンペアを総額65億ドル(約9730億円)で買収し、100%子会社化することを決定。2025年後半に完了の見込みという。会見した取締役専務執行役員の後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は「成長に向けて投資を積極化していく」と強調した。