キヤノンMJグループのキヤノンシステムアンドサポート（キヤノンS&S）は、中小企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援する「まかせてIT DX シリーズ」に製造業向けソリューションを追加した。熟練技能を分析・可視化することで、技能継承の促進を図る。

　企業競争力を高めるためDXの重要性が一層高まる一方で、多くの企業では人材や体制の不足が課題となっている。特に中小規模の製造業では、労働力不足や熟練技能の継承難が目立ち、独自技能を次世代に引き継ぐことが重要な経営課題とされる。

　今回キヤノンS&Sが提供を開始した製造業ソリューションでは、DX推進に必要なIT計画策定から機器の選定、導入、運用、保守、教育までを一貫して支援する。同社が持つ映像ソリューションやセキュリティー強化技術を組み合わせることで、安全な業務環境を構築しつつ効率化を実現する。

　さらに、モーションセンサーを用いて製造現場での熟練技能を分析・可視化することで、再現性を高め、技能伝承を支援する。取り組みにより、中小製造業のDX推進と持続的成長への寄与を目指す。